京絞り -際と余白の妙技-
絞り染め「京絞り寺田」

日本茜で染める

2024. 1. 14
生命のいろどり
 
 
今年の初植物染めは、美山の茜で「日の丸」尽くし。
 
年末12月に収穫された茜を土付きで三週間ほど日陰干し、800g乾燥した根を20℃ほどの水で戻し、
細かく刻んで3日間水に浸した。
 
毎朝水を換え黄味をゆっくり排出した後、40分間80℃~90℃で火にかけて色素を抽出。
生地は、塩野屋 服部創半氏が以前京都の蚕、「都浅黄みやこあさぎ」で織った生地「練貫ねりぬき」。
 
縦糸に生糸、緯糸に練糸を用いた平織の極上絹。
光沢が素晴らしい。
 
室町・桃山時代頃までの、現存する絞り、辻ヶ花や縫箔の小袖はほとんど練貫が使われている。
江戸時代以降の小袖は綸子・縮緬地に変わって行くが。
 
日の丸柄の帽子絞りも芯の寸法、縫い方、括り方、染める時間、回数も変えて試してみた。
絞り草木染めに於いては、試作の資料がたまる、たまる。
試作で一生終わりそう。日本茜日本茜