日本工芸会正会員
日本刺繍作家 森 康次 ー 耽美と児戯 ー
2008年京の繭「可能性への試み」展・2009年「陰影礼賛」展と、京都産の繭・都浅黄の挑戦で御一緒し、練貫薄手の生地に織り込むように刺繍を縫い上げる手わざ、仕上がりの美しさに皆が魅了させられた。
2009年の京都文博での展示会の際、三人(もう一人は柳条縮緬の服部芳和氏)各々の技法でお互いの着物と羽織を創る事となり早々打ち合わせが始まる。
ちなみにページ最後の写真で森氏が纏う白地に赤い斜線模様の着物はムラクモ絞りの逸品。 服部氏は染め分け絞りの着物に家紋を刺繍した羽織と皆お洒落。
私の羽織については・・・打ち合わせで何気に話初め、後に後悔する事になるのだが、その数日前にたまたま時間潰しに観た映画が江戸川乱歩原作・緑川夫人扮する三輪明宏の「黒蜥蜴」。
三島由紀夫までが裸体剥製姿で出演する何とも怪しげな究極の剽軽?ミステリー。
黒蜥蜴に反応した森氏にやらてしまった羽織がトップの写真。
こんなにリアルな黒蜥蜴が仕上がるなんて・・・・・・・森氏曰く、「この子達はみ~んな右見上げとるやろ~そやからな、纏う主人の人生を右肩上がりへと誘い導いてくれるんやで~ええがな~」 ・・・着させて頂きます。
児戯の真相は下記森氏HPにて「リッチ君とナナコちゃん」参照、季節がら今は運動会真っ最中。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/morinui/