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漆を染める
2025. 1. 4色を解くー黄色 金色 黄金色ー漆木の芯年末年始は、漆木(芯部分)染めで。12月に各地から届いた染織用草木は、漆、日本橘、櫨。地元京都で、梔子、小鮒草。どれも様々な色。漆木は、2024年11月に山形県長井市草岡森林様に伺い、日本漆総合研究会の蜂谷哲平先生(漆作家)が漆の木を剪定するからと伐って分けて頂いたもの。漆染の試作は、絹素材によりかなり異なり、生地は深い黄から黄土へ、刺繍糸は黄金色に。絞り染め後、更に京北の型染め作家赤坂武敏さんの元へ参ります。ご協力作家様各位、芯の部分は”かぶれ”ませからご心配無く。 -
小袖復元
2024. 12. 262024last京鹿の子絞振興協同組合事業−小袖復元の試み~数作品目となりますが、今回当組合に復元依頼を頂いた小袖は、『襷海松文様小袖』たすきみるもんよう大般若経の経帙(鎌倉時代/東寺蔵)に貼られた裂を参考に、(公社)京都染織文化協会様が『淡萠黄紋綾地柳桜文様袿』として昭和初期に制作されたものです。万葉集にも出てくる『海松−みる』。平安期の装束にもよく使われており、海藻の一種である海松は海の森ともいわれ、深い緑色で生命力を発し、松葉に似て古来より吉祥文様として好まれたようです。技法は現代でもよく見る『唐松絞り』ですが、この作品は、縫〆絞り、折縫い、浸染に一工夫入り、下絵型紙作りが要となります。 -
(一社)日本茜伝承プロジェクトの活動「茜 茜」
2024. 12. 24(一社)日本茜伝承プロジェクトの活動茜茜関西には、池坊を始め嵯峨御流、未生流、他数々の華道流派華道家が居られ其々に伝統を重んじつつも革新的な活動をされています。日本茜伝承プロジェクトがご縁を頂いたのは、2019年京都に関西支部(草月WEST)を移転開設された草月流家元 勅使河原茜氏。草月流×日本茜プロジェクトと題し、『植物の成長と環境』をテーマに活動開始。美山『美し山の草木舎』の若手らと共に、2024年一月より草月WESTの方々が山に入り荒地を開墾し、茜畑を作り春に苗植えをされました。秋には無事花が咲き種を付け、これからは雪を被り力を蓄え又春を迎える準備です。12月は、東京よりも家元、スタッフの皆様共々茜掘り体験及び染色体験に美山に来られ賑やかに、華やかに。2027年草月流[創流100周年]に向けて、茜家元を主軸に草月流の皆様がどのような創作活動をされて行くか大変楽しみです。 -
婦人画報 美しいキモノ搭載
2024. 11. 20ー婦人画報ー2024 11[美しいキモノ冬号 ]登載情報総絞本疋田訪問着 紫根染『扇重ね吉祥草花模様』出雲の舟木清氏が育てた『出雲根紫』の植物染め。総絞りは染色に一手間かかりますが、染め上げて一年ねかしても色焦る事なく綺麗に色素が絹に絡み付き浸透してくれた様子です。2024年冬号美しいキモノ11月20日より書店にて発売中 -
藤崎ギャラリー個展
2024. 9. 19宮城県仙台にて藤崎さんのギャラリーにて、本日9月19日〜25日まで、『京絞り寺田展』を開催して頂いております。地元仙台からは、クチュールNの新井典子氏が、ユニークな小物、洋品で参加。ワークショップも全日2時〜4時まで催しております。京都からは、服部綴工房の服部秀司氏が助っ人に参加して頂いてます。お近くな方は是非お越し下さいませ。