-
初 釜
2025. 2. 11友人のお嬢さんが、お江戸赤坂での初釜に、『●茜染め 染め分け絞り熨斗目二葉葵柄』の訪問着を着てくれました。私が初めて染めた植物染『日本茜』の訪問着でもあり、母娘共に大変喜んで送って頂いた写メ、嬉しい限りです。 -
雪 路
2025. 2. 8昨夜の積雪で景色は一変、白黒モノトーンの世界ですが、大徳寺前北大路通り付近は、午前中は事故多発。京都駅から大徳寺までの南北標高差は約90m、東西も微妙に緩やかな坂だらけ。ほとんど車はスノータイヤを履いてないので皆様滑ってます。情緒と危険が隣り合わせの京都です。 -
小鮒草を染める
2025. 1. 31色を解くー黄色 金色 黄金色ー小鮒草コブナグサ誰が付けたか、葉の形、群れる姿が小鮒の群生に似ているから小鮒草。子供の頃、小川でよく小鮒の群生を見ましたが確かに。2023年に収穫乾燥保存してあったものを煮出しました。色素は褪せる事無く、落ち着いた綺麗な黄色に。小鮒草は『黄八丈』の鮮やかな織物で有名ですが、堅牢度も高そうで硬質な黄色に感じます。傾城小紫、伊藤小太夫紫が流行らせた紫と同様、古くは武家、大名の衣装が、江戸後期に浄瑠璃『恋娘黄八丈』で衣装に使われ、歌舞伎などにも町娘として華やかに多くの場面で飾られた事で、江戸中大流行になったとか。流行色が生まれる背景は、興味深いです。 -
日本橘を染める
2025. 1. 16色を解く−黄色 金色 黄金色−日本橘 タチバナ2019年、最初で最後の『日本橘染め展示会』を催していた所、吉武利文氏(橘研究家)と再会。入手を諦めていた日本橘、氏の紹介で戸田森林組合の長倉氏をご紹介頂き、それ以来毎年剪定された貴重な戸田の橘を分けて頂いています。四季折々の橘を染めましたが、やはりこの時期が橘の色素?にとっても、気温水質が丁度具合良いのか絹が綺麗に染まる気がします。橘のさやけき花は、文化勲章のモチーフに。500円玉の模様にも橘、橘。香りから原点回帰を促すブルースト現象。田道間守が常世国から天皇のために持ち帰った『非時の香果』、そして田道間守はお菓子の神様に。などなど、古代より日本文化を静かに深く繋いだ橘、吉武氏のお話は尽きません。葉の染色は緑味の黄色で香りは艶やか。枝は、淡い黄色で香りはつんっと強く、茎は、深い黄色で香りはまろやか。今、私の工房は橘の香りが充満中。気力、体力充電中。 -
クチナシを染める
2025. 1. 9色を解く−黄色 金色 黄金色 & プリン−梔子クチナシ今年は12月末まで、お世話になっている御寺様で収穫出来た梔子。紬地、オーガンジー、刺繍糸、絞布、平綸子裂、紋意匠裂等、染めやすいので色々と試してみました。染液は酸化しづらく?3日経ってもまだ綺麗な黄色が染められます。食材にも良く使われているのがわかる気が。と、そこにカスタードプリン。『花冠』主人松本栄文氏から、京都の知人の皆様へとグランプリを取られた出来立てホヤホヤプリンが届きました。美味い学生時代より、『食』で地域起こしをして来た松本栄文氏、屋久島から目黒、ここ10年は千葉の佐原、そして多摩地区と何店舗オープンしたか数え切れませんが、何時休んでるか分からない人。(たまに倒れてるが直ぐ復活してる)今年は久々に京都にお帰りあそばさせるとの事。大変楽しみです。