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鎧着初式
2020. 11. 24昨日11月23日は、
「美しい鎧を纏って神様にあふひ」【鎧着初式】
Miyako Yoroi-KIZOME永年、夘月永年阿古夫妻が創作、又指導され日本各地で創られた【王朝の鎧】が晩秋の上賀茂神社を飾り、奉納式(行列、参拝)・奉納舞(観世流能楽師 片山俊佑・高砂)が滞りなく斎行された。
色々な事態・状況で、「イベント」は中止・延期されるが、「神事」は実行される意味が今回改めて良く理解出来た。
成人式も大変重要な催しだけど、古来行われた、「着初式・元服式」も広がり、稔の秋【五穀豊穣・秋の風物詩】となれば良いと思う次第です。
鎧司 夘月阿古氏
今回ギリギリまで製作されていた「稚児鎧」は、岐阜のお子さまの元へ、そして参列された。よろいのや製作、絹製 能楽師マスク
絶滅危惧種「日本橘」奉納
沼津戸田 森林組合の方々。出水には、日本橘の実と枝葉。
「本藍染め威し糸」で組まれた、大鎧。
「植物本藍染め威し糸」の大鎧。
「高砂」を舞うのは、観世流能楽師
片山俊佑(15歳) -
黒文字と楠木 ー植物の力ー
2020. 10. 2植物の力
【抗菌性 ・黒文字×楠木】「日本橋丸善ギャラリー」催しに向けて、、、
2020年1月、分けて頂いた
「黒文字」の枝を煮て染液を取った。通常、真冬でも室内常温でバケツに染液を放置してると、数日で表面に「カビ」が発生するが、、、
既に10月。
9ヶ月間経っても、カビが一切発生しない【黒文字】は、、凄い。
楊枝や器に用いた先人の知恵が良くわかる。【楠木】は煮込むと、お馴染みの
「樟脳しょうのう」の強い香りに包まれる。昔から仏像や、防腐剤・防虫剤に使われたのもわかる。
で、両木の色素は、、、思いの外綺麗な透明感のある色彩が現れた。 -
家庭画報特選きものSalon・山桜 ー植物の力ー
2020. 9. 16植物の力
【余白と際の妙技】ーSoul mateに捧ぐー
絞り屋にとって「辻が花」は、
とてもポピュラーな絞り染めの表現。中世染織の類型を破った概念で、
「枯れ葉や虫食い」を墨線・点で多く描くというのは、一見可憐な美・生命力を損なうように思われるが、朽ちる物への儚さや「再生への予告」が、メッセージとして描き込まれている。「わび・さび」の日本人の精神性にも繋がっていくのでしょう。
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今回の植物染料は「桜」
山桜に八重桜、桜色 いろいろ。
【家庭画報特選 きものSalon】
「秋冬号」に登載して頂きました。書店にて、9月1日より発売中
宜しくお願い致します。 -
着物を学ぶ
2018. 9. 8京鹿の子絞vs有松・鳴海絞
数年に一度、婦人画報・美しいキモノ誌に於いて「京鹿の子絞」が特集される。
以前の特集号と比較して読むのも大変面白い。「都の極み」と「海の極み」。
地域性・歴史が解りやすく、特徴を詳しくまとめて頂いた。婦人画報・美しいキモノ
2018秋号
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妖精 浅田真央さんの着物姿
2018. 8. 292018家庭画報特選きものSalon
秋冬号浅田真央さんに感動の感謝を込めて編集部が企画された
「ありがとうのご褒美きもの」。
色柄相談して、桶絞りで大胆に染め分け、鹿の子と刺繍をエッジから飛び散る氷に見立てて配した。
もともと今回の柄「氷線」のラインパターンは十数年前箱根のルネ・ラリック美術館で見たオパルセントガラス・ミューズ作品の数々に影響を受けたもの。
今回、ニンフ(妖精)の真央さんが絞りを纏ってくれたのは大変光栄です。
書店にて是非「2018きものSalon秋冬号」