植物の力
【余白と際の妙技】
ーSoul mateに捧ぐー
絞り屋にとって「辻が花」は、
とてもポピュラーな絞り染めの表現。
中世染織の類型を破った概念で、
「枯れ葉や虫食い」を墨線・点で多く描くというのは、一見可憐な美・生命力を損なうように思われるが、朽ちる物への儚さや「再生への予告」が、メッセージとして描き込まれている。
「わび・さび」の日本人の精神性にも繋がっていくのでしょう。
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今回の植物染料は「桜」
山桜に八重桜、桜色 いろいろ。
【家庭画報特選 きものSalon】
「秋冬号」に登載して頂きました。
書店にて、9月1日より発売中
宜しくお願い致します。

京鹿の子絞vs有松・鳴海絞
数年に一度、婦人画報・美しいキモノ誌に於いて「京鹿の子絞」が特集される。
以前の特集号と比較して読むのも大変面白い。
(株)世界文化社より発売
「女優 きもの髪」
ー美人度が上がる髪型の法則ー
ヘアースタイル黒田啓蔵氏(著)
着物監修は相澤慶子女史
二人の息が合った作品集
着物専門家や美容師、スタイリストの方々に大変参考になる本だと思います。
絞りきものと帯が搭載頂いてます。
書店にて。



家庭画報きものSalon 春夏号 & 染織と生活社 染織情報α3月号にて


福井県鯖江市の二葉葵育生者の方々から、
賀茂別雷神社の神官の皆様、
社家を守る活動をされている方々と、
多くの方々の御縁で我々は二葉葵での織、染め、絞り、と染織が叶いました。
お世話に成りました皆様に大変感謝致します。



ちなみにsalonで着物モデルを務めて頂いたのは、
今回初めてのきものモデル経験と話された、元宝塚立役、壮 一帆さん。男前の女性。

きものSaron春夏号は書店にて、
染織α3月号は株式会社染織と生活社まで。


0753430388 田中直染料店
平安時代から読み継がれる「源氏物語」と「伊勢物語」
その古典文学を題材にした小袖の現代きものへの再生と創作の特集です。
京絞りに杜若手描きと縫物語は
伊勢物語第九段「東下り」
在原業平が魅了された
杜若の美の製作をさせて頂きました。
書店にて昨日より発売中です。
行ってみたい日本橋界隈のお食事処情報も・・・
是非、ご一読ください。




家庭画報特選きものsaLon
2014-2015秋冬号
「正倉院宝物写しの きもの」
依頼されたのは、「象木﨟纈屏風(ぞうきろうけちのびょうぶ)」の象さん。
可愛らしい生き物表現は得意ではないワタクシ、精一杯の写し。
本来の﨟纈技法を纐纈(絞染)で鹿の子と小帽子絞りをぜんまい紬に配した。
着物も紬、勾玉尽くし柄。
「かわひらこ」とは、蝶々の古名。河原をひらひら古来より、
風の向くまま、そよぐまま、現代まで生き繋いだ生命力のシンボル。
友人佐竹司吉氏の愛娘、佐竹美都子嬢が今秋ブランド「かわひらこ」を立ち上げた。
アテネオリンピック・セーリング日本代表。風
を読み、オッサン並の欧米選手相手に格闘したお嬢。
和装業界の未来を託す。
きものSalonの特集ページはこちら
FaceBookでの記事はこちら



婦人画報 美しいキモノ 秋から 冬へ
二十数年前、婦人画報社より京鹿の子絞振興協同組合に「華麗なる絞りの世界」を企画したいと依頼があり、当時の製造卸業者10社余り及び、多くの絞り職方の大特集を取材・搭載して頂いた。
その後今回を含め二度特集をして頂いたが、今となっては我々京都の絞り業界にとって貴重な資料となり又、職方の大きな誇りとなっている。
和装業界の目まぐるしい変貌は当然の事ながら作品の技術・色柄にも時代と共に変化をもたらした。 生活者の着物を所有する目的にも変化が生じ、桐箪笥にしまい眺め満足し、いずれ孫の代まで。。。。という意識から何が何でも機会を作って「私が今着る着物!」と変化。 必然的に作り手も流通もメディアも現代に於いては必要に応じての新たなコーディネイト力が要となっている。

2012秋号 玉糸手織紬 草花模様中・小帽子絞り片身替り訪門着
帯 帯屋捨松

2012冬号 飛び松模様中帽子絞り付下げ
帯 帯屋捨松 亀甲華紋袋帯
株式会社ハースト婦人画報社 「美しいキモノ」書店にて
http://www.hearst.co.jp/utsukushiikimono/


玉糸紬の艶 艶を引き出す染技
玉糸手織紬 横段小袖取り訪問着
節と撚りが掛った玉糸は結子の根気と集中力が頼り、小帽子絞りも寸間の際の
限界まで詰めてみた。 仕上げは手描きで本金彩を。



2012・13 秋冬号 きものSalon搭載
http://www.kateigaho.com/kimono/
家庭画報特選
きものSalon編集部 板締め絞りの可能性

絞り浸染 伝統工芸士 横井勝利
通常絞り染めは分業で、括る職方・染める職方は別々だが板締め絞りに関して
は一人もしくは一軒の染屋で完結する。 白生地を濡らした状態で約13m(着
物で)の生地を縦横屏風たたみして30~40枚の板を挟む。 作業中伸縮する生
地を素早くたたみ染めなければムラだらけになるため待った無しの染技。 一
見単純そうな作業だが薄く滑らかな絹の生地は扱いずらい。
10年ほど前までは数軒の板締めを得意とする染屋があったが現在複雑な着物
をたたみ染めれるのは多分横井さんのみ。工場には廃業した染屋の板が集まり
数百組積み上げられているが整理、修理、保管するのも一苦労。

大きなマンリキで締められた状態。

染め上がりの状態一発勝負、やり直しは見ての通り不可能。

素材の多くは桜の木、糸鋸で荒切りして一枚ずつ紙ヤスリで形を整える。煮出し
て充分に木のアクを取りカシューを塗って出来上がり。
全国の個性的な小物が搭載されており必見。


家庭画報 きものSalon 編集部 書店にて
http://www.kateigaho.com/kimono/
京鹿の子絞振興協同組合
技術保存委員会
手 わ ざ ・ 2
ー 染 め る ー
二冊目はおもに浸染の手順が中心、一色染め・ぼかし染め・桶絞染め・箱ローケ
ツ染め・彩色タタキ・辻が花染め等々。
その他、昭和10年前後の京都近郊の結い子、市内の漂白場・染場・下絵屋・湯
のし・解き風景の珍しい記録写真、絞り屋にとって明治以降産業化の要の商品と
なった「手柄」の写真などを集録した貴重な資料に仕上がった。

京都新聞 2012年(平成24年)6月28日 (木曜日)朝刊

読売新聞 2012年(平成24年)8月9日 (木曜日)朝刊
お問い合わせ先
075-255-0469
京鹿の子絞振興協同組合・担当井本
京都市中京区西洞院通四条上る蟷螂山町481・京染会館内