小袖復元ー解き 湯のし
海松(みる)絞りの染色後、解き→湯のし、と加工が回り仕上がり間近に。
絵画に見る『絞り職人』については、『近世職人尽絵屏風』の現存作品が他の職についても、きわめて多く現存しています。
その多くは、喜多院蔵『職人尽絵』(加納吉信筆)と構図、図様を同じくし、吉信らが求めたものは、洛中洛外図の屏風のような京の景観中の職人ではなく、作者が直接工房へ立ち入り、職人の生態をつぶさに観察したことにリアルさを感じます。
誰が何を原料とし、どのような工程で各職生産されているか、各工芸品の異なりも描写。
建物によっても、当時の各工芸の経済力も見て取る事ができるような、重要な資料となる屏風絵です。
今後、学術的研究が望まれるものでもあります。
参考資料 小学館
近世風俗図譜No.12職人

