2024last
京鹿の子絞
振興協同組合事業
−小袖復元の試み~
数作品目となりますが、今回当組合に復元依頼を頂いた小袖は、
『襷海松文様小袖』
たすきみるもんよう
大般若経の経帙(鎌倉時代/東寺蔵)に貼られた裂を参考に、
(公社)京都染織文化協会様が『淡萠黄紋綾地柳桜文様袿』
として昭和初期に制作されたものです。
万葉集にも出てくる『海松−みる』。
平安期の装束にもよく使われており、海藻の一種である海松は海の森ともいわれ、深い緑色で生命力を発し、松葉に似て古来より吉祥文様として好まれたようです。
技法は現代でもよく見る『唐松絞り』ですが、この作品は、縫〆絞り、折縫い、浸染に一工夫入り、下絵型紙作りが要となります。







