鉄腕ポパイ 品川 吉夫
財団法人 祇園祭船鉾保存会 最高顧問
盛徳寿楽会会長
京鹿ノ子絞手湯のし 伝統工芸士
大正15年11月30日生
85歳寅男
幼い頃は安重(打ち刃物屋)で丁稚奉公し現在の「手湯のし品川」を継ぐ。85歳にして現役、握力は20代、私が創るほとんどの作品に大将が仕上げの精気を込めてくれる。
清涼な京の地下水が蒸気となって大将と作品を包み込む
視力も衰え足腰もままならぬ体勢で、幅9寸8分で・・・とお願いすると、物指しも使わず手加減で見事にピッタリ寸法を合わす、手技と言うより神技。
船鉾の守護人として理事長も25年間務め、七月三日京の風物史「祇園祭船鉾神面改め」で毎年 紙面表紙を飾り、梅雨入りを知らせてくれる顔となった。今尚、鉄棒持って早朝から深夜まで神功皇后を始め神々が鎮座する鉾蔵の見回りは怠らない。私の祖父の仕事振りを知り語ってくれる最後の翁でもある。